2005/06/21
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『香酒盃』想
『究極のラーメン鉢』ではNHKの放送におんぶにだっこで終わってしまったプロモーション。その後、問屋に○投げしてしまい、自分達作り手の『想い』
を伝えきれなかった。
体感して貰う事。知って貰う事。
焼酎が「におい」から「香り」に変わり、それに合う器の形が見えて来た。 モノを間に挟んで「作り手」と「使う人」が話し、聞き、少しずつ完成して、焼酎王国九州発『香酒盃』が育つ。遠くない先に『究極のラーメン鉢』と『香酒盃』を手に世界を旅したいものだと、想う。
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2005/03/28
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『究極のラーメン鉢』想
二月二十六日土曜の日本経済新聞プラス1の<隠れヒット系>として紹介された。製作は昨年のNHK衛星放送「おーいニッポン佐賀県」がきっかけ。有田窯元十四軒の共同開発。一年前「有田のPRになれば…」と始めたが、放送直後からの予想もしなかった『反響と展開』にふと戸惑う…。
<究極>と付いてはいるが、<究極>を作りたかった訳ではなく、コンセプトは只、≪有田焼から家庭でのスタンダードを作り出すこと≫だった。
しかし、窯元十四軒の制作途中の会議でも度々このコンセプトからズレた。と、言うより、忘れる。今の有田焼がこのようなモノ作り「誰のために。何のために。」を、忘れてしまっていたものか、と。
販売になると、又…。 作り手は≪スタンダード/永く愛されるロングセラー≫を作りたい。販社は、≪大ヒット商品≫を望む。
産んだメンバーの一人として、個人的には十年後の日経新聞に<ご家庭のスタンダード/有田焼『究ラー鉢』>と紹介されるように、ゆっくりでいいから、育ってくれたら…と想う。 |
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2005/03/23
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全国からのたくさんのお電話、メール本当にありがとうございました。
『九州は地震がない』と信じ込んでいた。三月二十日の福岡佐賀地震は本当に驚いた 。有田は岩盤の上にあるためか、幸いにも被害はあまり無かった。
二階の素焼き生地倉庫はかなり割れたが、窯の歪みもなく、次の日から窯も焚けた。
思えば、七日に江戸時代の泉山採石場の岩が落ち、佐賀のニュースになった。この頃から僕らの知らない所で、なにかが起こり出していたのかもしれないと思った。
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2005/02/13
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窯元の先輩(渓山、李荘、貝山、順天、工業組合の中村氏、窯業技術センター川久保氏)と長崎県/下五島大瀬崎灯台付近へ釣り。仕事がタテコミ4か月ぶりの休みを、五島の絶景と潮風に給油して貰って来ました。
釣果はイマイチ(腕が、、、)でしたが、セロリアンブルーの潮目に浮かぶオレンジの点の動きに『一喜一憂』して楽しみました。
海の上の小さい岩の上で5〜6時間x2日間、先輩窯元さん達といろんな話をするのも楽 しい。まだまだ知らない事(窯のトラブル、、、等々)が多く勉強になる。『伝統産業の町 有田』のよい所は〈惜しみ無く後輩を育てよう〉
としてくれる所。自分の窯に揺るぎない技術の自信と個性があるからだろう「陶悦もそうなれ。」と言葉に出さずに言ってくれてる。ありがたいことです。
ps.天気は良かったが波高く(2m)、活きて帰れてよかったあ。細い糸のこっち側にボーッと立っている男を、糸の向こう側で相手
してくれたクロ(メジナ)、本カワハギ、鰺、、、に感謝します。ペトリ、ハイル!
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2004/11/14
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昨年末頃NHK-BS2の番組がキッカケで、新横浜ラーメン博物館館長岩岡氏と知り合い「ラーメンは器の形で味が変わる。」その言葉に驚いた。普段、『美しい形/色』『使い易さ』『料理が映える器』、、で考え製作してはいましたが『味が器で変わる』は考えたことが無かった。この『味が器で〜』は『日本人』ならではの発想なんだろうか?、、すごい。
今年になり「支那そばやの佐野実氏が初めて、豚骨ラーメンを作るので専用のラーメン鉢がほしい。」との事。佐野氏から「とんこつは冷め易いから深めの鉢が、、」のアドバイス。NHKの『究極のラーメン鉢』同様、李荘さん、伝平さんがイメージとあらあらのサイズを決め、私が微調整とサンプル製作。普段からよく飲み、話す3人だから仕事がやり易い。『九州有田らあ麺』と佐野氏から名前を聞き「では泉山陶石(江戸時代の有田焼/古伊万里に使われていた有田で採れる石)を使って作ろう」となった。焼き腰、焼成時の収縮等まだまだ改善すべき点はあるが、面白い表情がでた。
『とんこつスープに合う赤』がテーマ。『辰砂』で2種類作った、佐野氏も喜んでくれた。辰砂の深紅色にとんこつの白が綺麗だった。
今回 佐野氏と仕事をさせてもらい、追求し続けるモノ作り姿勢、、、学ぶところが多かった。
■詳しくはこちら
http://www.raumen.co.jp/home/ton.htm?dm=raumen20041019pm1
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五月、有田町に多大な貢献と『古伊万里コレクション』を寄贈された柴田さんが亡くなられました。5、6年前になるのか『古伊万里ミュージアムレプリカ』製作でお会いし、たくさんのことを教わりました。有田で生まれ育った自分に、有田の『たくさんの大切にしなきゃいけないこと』教えて下さいました。今も、其の時の、言われた言葉を励みに、創作活動をしています。心よりご冥福をお祈りいたします。
■詳しくはこちら
http://www.umakato.jp/shibatashi/in10.html
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この度、多摩美時代からの親友であるチーボーと、IST松岡氏&今井氏の多大なる御協力のもと『陶悦窯HP』を立ち上げることができました。心より感謝いたします。なにぶん、私が『土こね』と『釣り』と『絵描き』しかしてない人生なもので、この手のことがさっぱり解らず、御迷惑をかけて・・・。 |
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